第71回「無料で愚痴聞きます」　～奈良で燈花会が始まり、女王様が愚痴言いにきた～

久々に近鉄奈良駅の夜に愚痴聞きしました！

奈良ではもはや夏の風物詩、一大イベントとなってます「なら燈花会」が始まりました！！
8月5日～14日19時～21時45分の間、奈良公園はたくさんの光が灯ります。
いつもと異なり奈良公園は幻想的な雰囲気に包まれ、デートや観光にぴったりです。
いつもは20時くらいで人手が一気に少なくなってしまう奈良の町でも、この期間は23時くらいまで人がたくさんいます。

ということで、この際「なら燈花会」に乗っかってやっちゃおうということで、久々に夜に「無料で愚痴聞きます」を不意に思い立ちやりました！
きっと燈花会に来はる人たちは幸せそうな方々ばかりなので、愚痴なんかないやろうと思いつつ・・・。

駅前につきますと、やはり人ごみがすごい。
21時ころにつきましたが、いつもの100倍くらい人がいるww
そして、なにより、世界的パフォーマーのスターダックトニーさんがすごい人を集めている！！
片脇で小っちゃく愚痴聞きし始めました。

この日最初にお客さんがＳＭ嬢・・・

やっぱり燈花会ということもあり、いつもと全く客層が違いました。
若い！！土日のお昼よりも若かったです。
こんなに若者が奈良に来るんやと、ちょっと「なら燈花会」の威力にびっくり。
「ポケモンGO」のルアー状態です。

オープンして1分立たないうちにお客さんが来ました！
少し派手めな服の1人の女性が。
「親が急死して大変で・・・」
とかなりヘビーな内容。
詳しくきくと、7月にお母様がなくなられたようで。。。
ただ、さらに話を聞くと、ちょっと雲行きが・・・。

お母様が亡くなられたことに対しては、「親戚の方が実印を求めてきたり」「全くお金がなくて困ったり」かなりいろんなハプニングがあり、かなり壮絶なのですが、当人がとても面白おかしく話してきました。
特に実印の件は何度も繰り返して、完全に私の笑いを誘う形に。

少し話を違う方向に持っていき、お仕事の話を聞くと、最初は「接客業」と。
ただ、こちらも話を詳しく聞くと話がかみ合わないというか、なんかおかしい・・・。
で、10分後くらいにはついに、仕事が〇三の老舗のSM店の「接客業」だと告白。

そこからは一気にお仕事の愚痴に。
具体的な話は書くの控えますが、ぼやかして書きますと、
どうやら、彼女がゆうには、そういう夜のお店の中でも特殊なSMのお店では接客にとても頭を使うとのこと。
なぜかというと、お客さんの趣味や求めていることに際限がないし、普段は想像もしないことを求めてくるお客さんもいらしているので、
常に想像力をフルに使いながら、お客さんの隠れている欲望を引出し、満たさないといけない。。。
そうとなると頭の回転が速かったり、ちゃんと「お客さんが求めていることを引き出す能力」がないと務まらないとのこと。
夜のお店の中でも、お客さんのバリエーションが半端ないくらい多種多様にわたっているのがこの仕事のようです。

・・・。
あれ？！
「お客さんが求めていることを引き出す能力」ってまさに「愚痴聞き」。。。
こんだけ看板に「無料で愚痴聞きます」と書いていても、最初から本気で愚痴ゆうてくる人はいません。
ちょっと普通の人より勇気がある人が、声かけてきてくれます。
さらに、声かけてくれる方でも、自分が本当に悩んでいることや不安を最初にゆうてくれる人はほとんどいません。
少し時間をかけて、話をして、その中で打ち明けてくれる方がほとんどなので。。

正直まさかSM嬢が同業者やと思ってなかったです。
それも私らのレベルでなくて、お仕事として、ジャンルは違いますがはるかに高次元のレベルで実践されてるのには頭が下がります。

まとめ

「SM嬢」と「愚痴聞き」は共通点が多かったです。
あと、ほんと普通の人ならばかなりへこむようなことでも、彼女は明るく、とても人生が楽しそうに話されてました。
この明るさはパーソナリティーといってしまえばそれまでですが、逆のパターンの方もいると思いますし、とてもすごいなと感じました。
「愚痴」で、結構ヘビーなこと聞いてるにもかかわらず、だいぶ爆笑していました。
この日は他にもたくさんお客さんきて個性的な人も多かったです。

【今日のお客さん】
16人
【愚痴】
・おかんが急死した
・やたら実の父が実印をほしがる
・女王様は頭を使う
・150キロの友達の風俗嬢が頭いってる
・〇三は騒がしすぎる
・彼女が甘えてこない
・男が中途半端
・男がだらしない
・おじいちゃんが嫌味ばかりいう
・ムカつく女子がいる