奈良市民の9割が見逃している大切な暮らしのこと ①新斎苑の問題(その1)

奈良市における市政の課題って??

今回から何回かに分けて今の奈良市の皆さんにとっては知っておいて欲しいこと、それに対する私の思い等を書いていきます。

約2年間にわたって仲川市長の元で市政を勉強し、議会報告会や議会も見てきました。

これを読んでいただいた方々にとって、奈良市の課題や重要な案件を考える時の一つの手がかりになればと思います。

その中で今一番ホットで、最重要な案件がこちら、新斎苑の問題です。

市のwebページより

そもそも新斎苑の問題って??

奈良市の皆さんは今この新斎苑の問題が市政において、重要な案件である、揉めているというのはご存知だったでしょうか??

知らない方も特に若い方世代を中心に多いと思います。

しかしこの問題、奈良市民にとって大きく影響します。

「斎苑」っていうのは、亡くなられた方のご遺体を焼く火葬場のこと。

この奈良市が現在持っています、白毫町にある「火葬場」を新しい場所に移転、建設しないといけないという問題です。

なぜこれが最重要な案件なのか??

それは、建物の老朽化、キャパオーバーですでに市民の皆さんに迷惑をかけているからということにあります。

市のwebページより

なんで移転、新しく建設しないといけないのか??

現在の白毫町にあります「火葬場」はなんと、大正時代に完成した建物だからです。。

大正時代に建設され、今年で101年目の施設

日本広しといえど、ここまで古い施設を使っている地方自治体はないのではないでしょうか??

そして、移転が検討され始めてからはなんと60年が経過しています

つまりはこの60年間、奈良市において野ざらしになってきた問題、もっというなら60年間、どの市長さんも解決できなかった問題、

それがこの新斎会苑問題です。

もう一つ理由はあります。

明らかなキャパオーバーです。

奈良市で1年間に亡くなられる方は約3500名

現在の火葬場で1年間で焼くことができるご遺体の数は約2700名。(8基が1日一回転しかできない)

つまりは4人に1人は奈良市以外の火葬場でご遺体を焼かないといけないという状況です。

奈良市以外の火葬場を利用の場合はコストが約8倍

もう少しこの部分を細かく見ていきますと、現在ご遺族の方々は火葬場より、「ご遺体を焼くまで3〜4日待ってください」と言われることもあるようです。

ただでさえ、近しい立場の方が亡くなられ悲しみにうちひしがれている中、火葬場からそのようなことを言われるのは精神的にも負担があると思います。

さらに、このことは経済的にもご遺族の方を苦しめます。

ご遺体を安置する間の費用ももちろんかかってきます。

そして、仮に奈良市以外の火葬場を使用するとなった時は、7、8万円の費用がかかります。

奈良市の火葬場で奈良市の方が利用される場合、費用は1万円です

このように精神面、経済面でも奈良市の方々は火葬場の問題で負担を強いられている形です。

上記の点の上でも、私は一刻も早くこの新斎苑の問題は解決、そして仲川市長が現在進められている「横井町山林」の候補地でなんとしても平成32年度中に完成させなければならないのは間違いないと考えています。

この火葬場の問題今までの経緯や、なんで進まないのか??などまだ次も2回、3回と書きます。

 

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