【私は安易な給食費無償化に反対です】

私は安易な学校給食無償化は反対です。今奈良市においては食材費を保護者が払う形です。
少し前に食材費が小中共に上がりました(増額分は市負担)が、物価上昇でもうジリ貧です。
今後は賃金上昇に伴うインフレ、物価上昇は加速します。そんな中無償化したらどうなるか?

無償化すると運営の市からすると、保護者から預かっているお金→市の財政に関わってくる経費になります。
仮に今給食費を月間4000円とすると、今は各ご家庭から「食材費のために預かっているお金」が、
市が管理するお金になり、すなわちそれは「削れば市の財政状況が良くなるお金」になります。
経費として、月間3000円に減らされれば、1000円分の異なる政策にお金が使われるかもしれません。
もっと言うならば、市の財政状況が給食の内容を左右することとなり、都市部と地域でまた格差は広がります。
これでは今後の物価上昇基調の世の中には逆行です。
物価上昇に追いつく、毎年値上げを行っていくのは難しい状況になります。
まずは、食材費を上げるのはどのような仕組み(物価上昇を踏まえ)かをちゃんと規定すべき。そのあと、食材費は誰が負担すべきかの議論です。
子どもたちに安定した量と質の給食を届けるには今の経済状況を踏まえると、無償化はいい政策とは言えないかもしれません。

奈良市は給食においても、米の産地(奈良市)へのこだわりや、食育を考えた「古都奈良の日」とかも工夫し実施しています。
今奈良市において、現在で無償化すると市の負担額は12億〜13億。今後10年後には20億に近づくかもしれません。
国や県が無償化に動くならわかります。今の現状では受益者、保護者のある程度の負担(これが給食の質の担保になります)が必要だと思います。
#奈良市