【鼓阪小学校を視察してきました】

 先日11月29日、鼓阪小学校を訪問してきました。鼓阪小学校は現在奈良市において「学校規模適正化計画」によって、お隣の佐保小学校と統合が予定されている学校です。(これが今回の12月議会において、本来は令和8年度4月から統合とされていたのが、令和9年4月からと1年間の延期の修正が出てきました)

マップ

 場所は東大寺のすぐ近く、転害門の裏に正門があります。子どもたちはここから学校に入っていきます。学校に入るとすぐに職員室等があります、瓦屋根の校舎があります。天井に光が差し込むスペースがあり、とても明るい雰囲気です。

 廃校となることが予定されていることで、なんとなく学校全体に「そういう」雰囲気が漂っているのかと予想していきましたら、それは全くの杞憂でした。校長先生は毎朝門前でゴミ拾い等をしながら、子どもを迎え入れているとのことでした。また、教室移動の際すれ違う児童たちと、校長先生も話されたりと、児童と教員とのコミュニケーションもしっかりとられていました。先生方も比較的若い方も多く、生き生きとされていました。中休みの時間には、校庭に水たまりが多数あったのですが、元気に散らばっていく児童の姿がありました。


 学校内の見学とともに、校長先生と約1時間対談させていただきました。
校長先生もフレンドリーで、しっかりとされている方で、何よりも子供のことを第一に考える方であると感じました。一方的な意見で、この環境が教育を行う現場として、悪い環境であると言うのはおかしいと確信しました。


                                                                                                  

校庭

 一方で、建物としてみたときに問題は多数ありました。校舎は全部で大きな2つと付け足した0.5つあり、6学年は1つの校舎で1フロアに2学年ずつ、あと特別学習(音楽室等)の教室は別の校舎です。丸々1棟は全く使わない校舎が存在します。

 その他、雨漏りの跡があったり、瓦屋根は逆に雨漏りがするとすべて瓦を外してはりなおす作業が必要になったりと、建物としての異様さは感じました。

総じて、教育の環境としては立地や教員の雰囲気等は廃校にするにはもったいないという気持ちになりました。しかしながら、複式学級になること、建物の老朽化、全く使われない校舎、この辺も複合的に考えると、「学校規模適正化計画」による廃校の方向性は仕方のないものであるかなと考えさせられました。

全ての記事に戻る