2つのお祭りに関わり地域についていろいろ考えさせられました②(大宮まつり)

第32回の大宮まつりを企画するうえで一番重視したのは、第31回を踏襲する部分とチャレンジする部分をバランスよく行うことでした。終わった今から思うと、大宮まつりの一つの答えとして、第31回はもうだいぶ解答が出ていたように思います。しかしながら、やるからには何かのチャレンジをしていきたいという思いが湧いてきます。また、チャレンジすることで、ただでさえ地域の方々に負担を求める場面が多いのに、さらなる負担が求められる部分も出てきます。ここのバランスをどう考えるかです。

そこを考えた結果、できる限り実行委員会に負担を求めない「前夜祭」の開催、「大宮ステージ」の拡充をやっていくこととしました。「前夜祭」ではシニア層にも楽しんでもらいたいという思いからの「のど自慢大会」と、子どもたちが夏の夜の思い出を作ってほしいという思いからの「キャンドルナイト」を企画しました。「大宮ステージ」ではバンド演奏を行えるようにと企画しました。
終わって1か月以上たった今もチャレンジはできてよかったと感じます。「のど自慢大会」においては、当初シニア向けの企画と考えていたのですが、カラオケの採点を採用し、優勝したのは中学生の生徒さんでした。キャンドルナイトも募集した小学生を中心に盛り上がりました。大宮ステージではバンドを入れたことはパフォーマンスの幅が一気に広がった感覚があります。チャレンジすることで、想像していた以上の効果があったと感じています。

どうしても、地域のつながりを感じにくい世の中にはなっていますが、こういうお祭りをするとたくさんの方が来られます。そういう意味では、やはりこのようなまつりは必要とされているのは間違いないです。大宮まつりでも、大きく課題は2つあります。
①より地域のまつりを追求するか、イベント化するか
②まつりの担い手不足
①は地域にこだわった出店、また楽しんでもらうのも地域にこだわるかです。今大宮まつりは少しイベントに寄りになってきていると感じています。これを来年以降はどのようにしていくか。
②はもうわかりきったことですが、来場者はたくさんですが、担う側はとても少ないです。今回も実行委員会メンバーは20人いないくらい。当日のスタッフは200人くらいいましたが、本気で企画から携わってコミットしてくれるメンバーはとても少ないです。この人数を増やせられるのか、それともできる範囲でできることをやるのか、この辺が今後問われてくると思います。