市政の仕組みと選挙との関係は??奈良市の場合は??

「国政」と「市政」の制度上の違い

「国政」「市政」の制度上の大きな違いがあります。

「国政」の場合、代議士と呼ばれるように、その地区の代表を一人選ぶことが国民の権利になっています。

しかしながら、地方の場合は「二元代表制」という仕組みになっています。

この点が制度上で大きく違います。

「二元代表制」??

その地方自治体のトップである「首長」とその地区の代表である「議員」の両方が、その地区の有権者からの直接選挙で選ばれることになります。

安倍首相は私たちの国民の直接選挙で選ばれていません。

私たちが地方で選んだ国会議員が多数決で選ぶ形です。

それに比べると市政は、私たちが直接「市長」と「議員」を選びます。

先日書いたように、「市政」はより私たちの生活に直接的に影響がある部分です。

それだけに私たちは「国政」よりも「市政」の方がより接する機会が与えられています。

「市政」の仕組みって知ってますか??

それでは、私たちが直接的に選挙で選ぶ、「市長」や「議員」は何をしているか??

ちゃんと知っている方はどれくらいいてはるでしょうか??

「市長」はわかりやすくいうと、市役所っていう会社の社長です。

市役所には部署もあり、ちなみに奈良市は2700名ほどの職員が働いています。

「議員」は何をしているか??

こちらはとても見えにくい部分です。

市役所が上げてきた予算を確認したり、住民の意見を聞きながら市役所がちゃんと適切な仕事をしているかチェックし、議会を運営します。

会社で言うなら、社外の監査法人のような立ち位置です。

現在奈良市ではこの市議会議員は39名の定員になっています。

このように、「市長」も「議員」も市をうまく回していく中でとても大切な役割を担っています。

幸いなことに、市民はこの2つとも直接選ぶことができるので、片方が機能しなくても、片方がしっかりしていればうまいこと回ることも考えられます。

簡単にいいますと、このような仕組みで「市政」は運営されています。

個人的に思うのは・・・

個人的に思う点は、もちろんこの「市長」と「市議会議員」両方がしっかりしているにこしたことありません。

市にとっての適切な判断がスピーディーにいき、よりよい形に市民生活が改善される、その時代にあった生活にどんどんアップデートされると思います。

市民がしっかりと人物本位でこの2つを選ぶのはとても大切です。

ただ、奈良市は人口36万人。「市議会議員」の数はもっと少なくて、市民のチェックが効くコンパクトな形でいいと思います。

人口も減ってくる、将来の子供たちのことを考えたときに、もっとコンパクトで市民にとって開かれた形を目指すべきだと。

市役所は「市議会議員」によってチェックされますが、その「市議会議員」をチェックすることはないです。

4年に1度の選挙でチェックしているという人もいらしてますが、その選挙の機会にその「市議会議員」4年間なにをして、どんな考え方を持って・・・という形で選んでいる方は少ないと思います。

つまりは普段の行動や、議会でのことを1人1人市民は本当はチェックしておかなければなりません。

個人的には奈良市においてもこの「市議会議員」は中学校区に一人(20数人)、もっと情報発信、そして市議会もオープンな形を目指すべきだと感じています。

もちろん定数削減は段階を踏んでですが。

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