第79回「無料で愚痴聞きます」 ~なら国際映画祭イベント真っ盛りの中、高校生が取材にやってきた~
なら国際映画祭、古都祝奈良で観光の方がたくさんの中の愚痴聞きでした
ずっと週末は欠かさず近鉄奈良駅前に数時間は座っていますが、思うことはほんとに観光客が多いなということです。
昨年と比べて明らかに多い!(完全に肌感覚ですが間違いないです)
なんでかなと思ったのですが(春くらいから、いや、年明けてからずっとの気がしますが)、ずっと何らかのイベントが尽きていない・・
通常なら「なら燈花会」のあと、正倉院展まで少し落ち着く気がするのですが、今年は隔年の「なら国際映画祭」、今年限りの「東アジア文化都市2016」があるので、この時期も休日はすごい人。
奈良市内の駅、町中にも宣伝する広告物がたくさんあるので、特別他府県からの観光だけを意識したものでなさそうです。
地元奈良の人にも楽しんでもらいたいという形かと。
どんな種類の人が来ていて、どれだけお金を落としてるかまではわからないですが、そりゃこんだけイベントしてれば多いはず!
「古都祝奈良」のアピールにはおそらく市の職員ポイ人が駅前にブース作って案内されていたり、
これが自治体の努力であれば、素直にすごいと思います。
高校生が取材に来てました
駅前は非常ににぎやかで、いつもの路上販売のおじさんや、スターダックトニーさんもスタンバイ。
そんな中今日は特別なことがありました。
奈良高校と帝塚山高校の放送部の生徒さんたちが私を取材しに来てくれていました。
現在、「言葉」をテーマに高校で流すテレビ番組を製作中とのこと。
「言葉」を受け取る活動である「愚痴聞き」が気になって取材しに来たとのことです。
2週間くらい前の愚痴聞きの時にアポイントをこぎつけ、この日に取材となりました。
この高校生たちが素直にすごいなと思ったことが2つあります。
まず1つ目が、しっかりと下調べをしていること。
例えば家族が何人いるとか、どんな取材を今まで受けてきたとか、私に関する人となりを知っていました。
さらに別のインタビューで私が言ってたことまでチェックしており、人となりだけじゃなくて発言まで。
それをメンバー全員がそれぞれ調べていたようです。
正直某番組の取材より下調べがすごかったww
2つ目がちゃんと先生たち「大人」を巻き込んで実行しているところ。
アポを入れるときも先生がいましたし、今回の取材の時も先生がいました。
先生がいるのですが、先生の言いなりになっているわけではなくて、いろんな決断は自分たちで行っている印象を受けました。
このあたりもできそうでなかなかできないのじゃないかと思います。
愚痴聞きの内容は??
そんな高校生が来ているのにもかかわらず、印象的だったのは結構ヘビーな愚痴でした。
79歳のおじいさん。
最初の内容は「79歳だけどあと1000万くらいの家のローンがある」というもの。
詳しく聞くとどうやらこのローンがあると、年金だけでは生活費が残り数万円になるようです・・・。
そこから、日本国憲法には「未成年者の扶養義務はあるのに、高齢になった両親の扶養義務がない」と嘆いてはりました。
他の国には憲法に「親の扶養」を入れている国が多いそうです。
ちょっと面白かった(?)のはこのおじいさん、「日本国憲法9条を守る会」をされていて、9条は守るけど、
この親の扶養義務を入れるために憲法改正はしないといけないとおっしゃれられてました。
て、テレビで見るような「守る会」の人のイメージと違うww
こんな考えの方もいらしてるねんなと。
少し救いやったのは、このおじいさん、家庭が崩壊しているわけではなくしっかり守ってはるということ。
お子さんも3人いらっしゃってますし、奥様もご健在。
愚痴聞きしているといろんな背景を持った方がいらしていて、家庭が崩壊している例も少なくないので、そういう意味ではまだお幸せな面もあるという話をしていました。
まとめ
おじいさんの愚痴がなかなかヘビーでしたが、後半に他にも観光のお客さん、地元のお客さんと結構来られて様々な愚痴を聞けました。
30分くらい誰も来ない時間もあり、取材でちょっと焦りましたが、結果的に良かったです。
【今日のお客さん】
11人
【愚痴】
・日本国憲法には親の扶養がない
・借金が1000万円くらいある
・長女が中1でいじめにあって、今38歳でひきこもり
・年金だけでは月数万円しか生活費ない
・気づかないうちに免許失効していた
・バイトの店長が嫌味っぽい
・バイトの店長が余計なこと聞いてくる
・小遣いが少ない
・職場のベテランと若手に溝がある