第110回「無料で愚痴聞きます」で考えさせられたこと ~大人のマンガ家さんと教育の話をする①~
マンガ家の方が愚痴聞きにきました
世の中にはいろんな方がいらしているなというのを改めて感じる機会がありました。
5月21日の夕方の近鉄奈良駅での愚痴聞きでのことです。
いつも通り、行基さんの噴水で愚痴聞きしてますと・・・
「何でこんなことしてるんですか??」
よくある質問を投げかけられました。
そして、少し話をしてみますと、どうやらこの方は奈良市にお住いのマンガ家さんでした。
でも、なんか詰まった表現をされているので、詳しく聞いてみると、
ちょっと大人のマンガを描かれている方であるとのこと。
マンガ家の方の愚痴とは??1000人新入社員いたら1000人辞める世界
今やマンガはいろんなジャンルもありますし、紙媒体にウェブにとその勢いはとどまらないです。
こないだ、日本人が本場中国人より麻雀がうまいのは、マンガ文化が進んでいるからだという記事もあるように、様々な分野に影響も与えていると思います。
また、ソニー生命さんの毎年の調査でも、将来なりたい職業ランキング、特に女子の方では常に上位をキープするとても人気の職業です。
これが小学生になるとさらになりたい子供は増えます。
実際私の子供の中でも、小5の長女と保育園の次女は絵を描くのが好きで、毎日のように画用紙とにらめっこしています。
また、マンガ雑誌の「ちゃお」で付録に「マンガ家セット」がついている時は購入するのも一苦労なほどの人気です。
そんなこともあり、「子供たちが憧れる職業の方が来た!?」とテンションあがりました。
で、実際マンガ家の愚痴を聞きますと、子供たちが憧れるのとは裏腹に、ほんとシビアな世界だと感じました。
寝ない日は当たり前ですし、収入は連載があっても不確定で流動的。
月に30ページほどが納品できれば生活はできるようですが、
もちろん自営業の扱いなので、社会保険や年金などもあり、手取りとしてはとても少ないとのこと。
さらに、仕事として、いくらマンガ作りが進んでいても、編集長が「ダメ!」となると最初から書き直し。。。
この方も今日駅前にいてはったのは、ネーム(マンガの最初の構成を描いたもの)が担当の方通り、ペン入れ(ネームをちゃんとしたマンガにしていく)をしていたら編集長にコレはダメだと言われ途方に暮れていたとのこと。
ネタをいろいろ考え、ヒントを得るために駅前を通り過ぎる人たちを眺めていたようです。
その後話は愚痴聞きの話になり、この愚痴聞きをぜひ本にしてくださいと懇願されましたww
エンターテイメントの本ではなく、資料として欲しいとのこと。
衝撃的だった言葉は、「この業界の仕事を普通の新入社員さんにやらしたら1000人いたら1000人辞める」という言葉。。
そんなこと言ってるのになんでこの方はマンガ家を続けているのか??
その後話は、小説とマンガの話になり・・・
後半に続きます。